

引き継ぎが入った瞬間に、プロジェクトが止まる。
この現象は珍しくありません。むしろ、仕組みが弱いプロジェクトほど確実に起きます。
原因はシンプルで、引き継ぐ人が「何を見れば、次に何をすればいいか」が分からないからです。
このページでは、引き継ぎで崩れないための共有の型を、最小で回る形に整理します。
引き継ぎがうまくいくプロジェクトは、情報量が多いのではなく、見る場所が決まっています。
引き継ぎの核は、次の4点です。
引き継ぎの4点セット
ポイント
引き継ぎは「説明」ではなく「再開できる状態」を作る作業です。
チャット、メール、メモ、資料、口頭。
情報が散らばっていると、探すだけで疲れます。
結果として「分からないので会議しましょう」が増え、進みません。
対策:参照先を固定する
判断理由が残っていないと、引き継いだ人は同じ検討をやり直します。
結果として、時間が溶けてプロジェクトが止まります。
判断理由に残すもの(最小)
深い議事録は不要です。後から迷わない程度で十分です。
未決事項(決めること)が埋もれると、何をすれば前に進むかが分かりません。
未決事項は、止まり(ブロッカー)として見える化します。
未決事項に入れる3点
引き継ぎメモが「現状説明」で止まると、再開できません。
次の一手を1つだけ書くと、動き出せます。
次の一手の例
引き継ぎは、厚い資料にすると更新されません。
1枚にして、詳細は参照リンクに逃がす方が続きます。
| 項目 | 書く内容(最小) |
|---|---|
| 現状 | 成果物ベースで「どこまで完了か」 |
| 判断理由 | 候補/比較軸/結論(1〜2行) |
| 未決事項 | 論点/決める人/期限 |
| 次の一手 | 次にやる行動を1つ |
| 参照先 | 資料・議事メモ・決定ログへのリンク |
現状(成果物ベース):
判断理由(候補/比較軸/結論):
未決事項(論点/決める人/期限):
次の一手(最初の行動を1つ):
参照先(リンク):
引き継ぎが多い現場は、「決定ログ」を残すと強くなります。
決定ログは、決めたことと理由だけを書いた短い記録です。
決定ログ(最小)
これがあると、引き継ぎ時に同じ議論をしなくて済みます。
まとめ
引き継ぎで崩れるのは、情報が散らばり、判断理由と未決事項と次の一手が見えないからです。引き継ぎは「現状・判断理由・未決・次の一手」を1枚にまとめ、参照先を固定する。厚い資料より、更新できる1枚が強い。これで属人化が減り、引き継ぎが入ってもプロジェクトが止まりにくくなります。