引き継ぎで崩れる|属人化しない共有の作り方

引き継ぎで崩れる|属人化しない共有の作り方

引き継ぎで崩れるのは、情報が散らばり「今どこまで終わっているか」「次に何をすればいいか」が見えないからです。成果物・判断理由・未決事項・次の一手を1枚にまとめ、参照先を固定する。属人化しない引き継ぎの型とテンプレを解説します。

引き継ぎで崩れる|属人化しない共有の作り方

引き継ぎが入った瞬間に、プロジェクトが止まる。

この現象は珍しくありません。むしろ、仕組みが弱いプロジェクトほど確実に起きます。

原因はシンプルで、引き継ぐ人が「何を見れば、次に何をすればいいか」が分からないからです。

このページでは、引き継ぎで崩れないための共有の型を、最小で回る形に整理します。

結論:引き継ぎは「現状・判断理由・未決・次の一手」を1枚にして参照先を固定する

引き継ぎがうまくいくプロジェクトは、情報量が多いのではなく、見る場所が決まっています。

引き継ぎの核は、次の4点です。

引き継ぎの4点セット

  • 現状:今どこまで終わっているか(成果物ベース)
  • 判断理由:なぜその結論にしたか(後で迷わない)
  • 未決事項:まだ決まっていないこと(止まりの原因)
  • 次の一手:次に何をすれば進むか(最初の行動)

ポイント

引き継ぎは「説明」ではなく「再開できる状態」を作る作業です。

引き継ぎで崩れる原因①:情報が散らばっている

チャット、メール、メモ、資料、口頭。

情報が散らばっていると、探すだけで疲れます。

結果として「分からないので会議しましょう」が増え、進みません。

対策:参照先を固定する

  • 引き継ぎメモ(1枚)を入口にする
  • 詳細はリンクで参照できるようにする
  • 入口さえ見れば再開できる状態にする

引き継ぎで崩れる原因②:「なぜそうしたか」が残っていない

判断理由が残っていないと、引き継いだ人は同じ検討をやり直します。

結果として、時間が溶けてプロジェクトが止まります。

判断理由に残すもの(最小)

  • 候補は何だったか
  • 比較軸は何だったか
  • なぜその結論にしたか(1〜2行)

深い議事録は不要です。後から迷わない程度で十分です。

引き継ぎで崩れる原因③:未決事項が見えず、止まりが埋もれる

未決事項(決めること)が埋もれると、何をすれば前に進むかが分かりません。

未決事項は、止まり(ブロッカー)として見える化します。

未決事項に入れる3点

  • 論点:何を決める必要があるか
  • 決める人:誰が判断するか
  • 期限:いつまでに必要か

引き継ぎで崩れる原因④:次の一手が書かれていない

引き継ぎメモが「現状説明」で止まると、再開できません。

次の一手を1つだけ書くと、動き出せます。

次の一手の例

  • 確認依頼を出す(誰に/何を)
  • 比較表を更新する(どの条件を追加する)
  • 初稿を作る(どこまで書く)

実務で回る:引き継ぎメモは「1枚+リンク」で作る

引き継ぎは、厚い資料にすると更新されません。

1枚にして、詳細は参照リンクに逃がす方が続きます。

項目 書く内容(最小)
現状 成果物ベースで「どこまで完了か」
判断理由 候補/比較軸/結論(1〜2行)
未決事項 論点/決める人/期限
次の一手 次にやる行動を1つ
参照先 資料・議事メモ・決定ログへのリンク

コピペ用:引き継ぎメモテンプレ(1枚)

現状(成果物ベース)

判断理由(候補/比較軸/結論)

未決事項(論点/決める人/期限)

次の一手(最初の行動を1つ)

参照先(リンク)

引き継ぎを強くする小技:決定ログを残す

引き継ぎが多い現場は、「決定ログ」を残すと強くなります。

決定ログは、決めたことと理由だけを書いた短い記録です。

決定ログ(最小)

  • 日付
  • 決めたこと(1行)
  • 理由(1〜2行)

これがあると、引き継ぎ時に同じ議論をしなくて済みます。

まとめ

引き継ぎで崩れるのは、情報が散らばり、判断理由と未決事項と次の一手が見えないからです。引き継ぎは「現状・判断理由・未決・次の一手」を1枚にまとめ、参照先を固定する。厚い資料より、更新できる1枚が強い。これで属人化が減り、引き継ぎが入ってもプロジェクトが止まりにくくなります。