運用が崩れるのは、能力や努力の問題ではないことが多いです。
ほとんどの場合、点検する仕組みがないだけです。
受け皿が詰まり、確認待ちが放置され、作業中が増えて、完了が増えない。
こうなる前に、週次で点検する型を持っておくと、導入後も崩れにくくなります。
このページでは、運用管理の「止まりやすいポイント」を最小チェックリストとして整理します。
結論:週1回、10分の点検で“崩れる前”に戻せる
運用は、少しずつ崩れます。
崩れた後に直すのは大変ですが、崩れ始めは簡単に戻せます。
週1回、10分の点検で十分です。
点検の目的
- 問題を“解決”するより、崩れを“早期発見”する
- 詰まりをほどいて、回る状態に戻す
ポイント
点検は「反省会」ではありません。詰まりを見つけて、運用を軽くするための作業です。
点検①:受け皿(INBOX)が詰まっていないか
受け皿が詰まると、運用は止まります。
未仕分けが溜まっているなら、処理が追いついていません。
チェック
- 未仕分けが増え続けていないか
- 古い依頼が放置されていないか
対処
- 今週やる / 保留 / 捨てる に仕分ける
- 期限がないものは“保留”に寄せる
点検②:完了条件が曖昧なタスクが増えていないか
完了条件が曖昧だと、着手しても終わりません。
結果として“作業中”が増えます。
チェック
- タイトルだけで、終わりが分からないタスクが多い
- 「対応」「確認」「調整」など曖昧語が増えている
対処
- 「何ができたら終わり?」を1行で追記する
- 大きいタスクは“終わりが見える単位”に割る
点検③:確認待ち(誰待ち)が放置されていないか
確認待ちは、放置されると事故になります。
止まりを一覧で見える状態にしておく必要があります。
チェック
- 確認待ちが一覧で見えない
- 誰待ちか分からないタスクがある
- 期限がない確認待ちが増えている
対処
- 確認待ちはステータスを分離する
- 相手(誰待ち)と期限を必ず入れる
点検④:作業中(WIP)が増えすぎていないか
作業中が増えるほど、完了が減ります。
週次で「新規開始を止める」判断が必要です。
チェック
- 作業中が増えて、完了が増えない
- 途中のタスクが多く、切り替えが増えている
対処
- WIP上限を決める(3〜5を目安)
- 新規開始を止め、完了か確認待ちに寄せる
点検⑤:期限が現実とズレていないか
期限が現実とズレると、優先順位が崩れます。
期限は「守るため」ではなく「判断のため」にあります。
チェック
- 期限切れが増えている
- 期限が全部“今日”になっている
- 期限がないタスクが多すぎる
対処
- 期限は「本当に必要なものだけ」付ける
- 期限が不要なら、今週枠/保留枠で管理する
点検⑥:通知疲れが起きていないか
通知疲れが起きると、見なくなり、事故が増えます。
通知は“減らす方向”で調整します。
チェック
対処
- 重要通知だけ1か所に寄せる
- 緊急以外はまとめて確認する運用にする
コピペ用:週次点検チェックリスト(10分版)
【週次点検(10分)】
- 受け皿(未仕分け)が溜まっていないか
- 完了条件が曖昧なタスクが増えていないか
- 確認待ち(誰待ち)が放置されていないか
- 作業中(WIP)が増えすぎていないか
- 期限が現実とズレていないか
- 通知疲れが起きていないか
よくある失敗と直し方(点検運用)
| 失敗 |
起きること |
直し方 |
| 点検が続かない |
崩れてから気づく |
週1回10分に固定し、項目を増やさない |
| 点検が反省会になる |
やる気が下がる |
詰まりをほどく作業と割り切る |
| 全部直そうとする |
疲れて止まる |
受け皿/確認待ち/WIPの3点を優先する |
まとめ
運用が崩れるのは、点検する仕組みがないからです。週1回10分の点検で、受け皿・完了条件・確認待ち・作業中・期限・通知をチェックすれば、崩れる前に戻せます。点検は反省ではなく、詰まりをほどいて運用を軽くするための作業です。