AIを使うと、1つの作業は速くなります。
でも現場では、「速いのに終わらない」「仕事が増え続ける」状態が起きがちです。
これは能力の問題ではなく、運用の構造の問題です。
このページでは、AIで作業が増えすぎる原因を分解し、増えても回る形に整える方法をまとめます。
結論:増える原因は4つ。入口・粒度・確認待ち・同時進行を整える
AIで作業が増えすぎるとき、だいたい原因はこの4つに集約されます。
作業爆増の4大原因
- 入口が分散:思いつき・依頼・修正が各所から来て集約できない
- 粒度が崩れる:タスクが細切れ or 塊すぎて進捗が作れない
- 確認待ちが埋もれる:止まりが見えず、作業中が増える
- 同時進行が多すぎる:着手だけ増えて終わりが来ない
ポイント
「AIで楽になるはずなのに苦しい」は、だいたい“作業が増える設計”になっています。構造を変えると一気に軽くなります。
原因①:入口が分散して「とりあえず着手」が増える
AIは試作が簡単なので、思いついた瞬間に作業が始まります。
入口(受信)が分散していると、全体量が見えず、優先順位も崩れます。
対策:入口(受け皿)を1つにする
- 思いつき・依頼・修正は、まず受け皿へ入れる
- 受信時は軽く(タイトル+期限の有無でOK)
- 仕分けはまとめて行う(週次レビューが基本)
原因②:粒度が崩れて「進んでいるのに終わらない」
AIが絡むと、タスクが細切れになりやすい一方で、成果物が見えない大タスクも残りがちです。
どちらも「終わり」が作れず、作業中が増えます。
| 粒度の崩れ方 |
起きること |
直し方 |
| 細かすぎる |
管理が増えて疲れる |
成果物単位にまとめる |
| 大きすぎる |
完了が来ない |
成果物を3分割する |
| 作業ベース |
進捗が見えない |
成果物+完了条件で書く |
成果物で3分割の例
- 下調べ(比較表)
- 結論(判断・方針)
- 反映(実装・共有・公開)
原因③:確認待ちが埋もれて“作業中”が増殖する
AI作業は「レビュー」「承認」「確認」で止まりやすいです。
確認待ちが作業中に混ざると、止まりが見えず、次の作業に着手してしまいます。
対策:確認待ちは別枠で扱う
- 誰の返答待ちかを書いておく
- 期限を入れる(いつまでに必要か)
- 次の一手を入れる(催促/代替案/進める範囲)
ポイント
確認待ちが見えるだけで、作業中が増えにくくなります。止まりが“管理対象”になるからです。
原因④:同時進行が多すぎて、終わりが来ない
AIで試作が簡単になるほど、「着手」が増えます。
でも、同時進行が増えるほど、完了は遅くなります。
対策:同時進行(WIP)に上限を作る
- 個人:作業中は最大3つ
- チーム:1人あたり作業中は2〜3つ
- 上限を超えたら、新規着手より先に“完了”か“確認待ち”へ移す
コピペ用:AI作業が増えても回る最小ルール
- 思いつき・修正は受け皿へ入れる(受信は軽く)
- タスクは成果物で書く(比較→結論→反映)
- 確認待ちは別枠(担当・期限・次の一手)
- 作業中の上限(WIP)を決めて増やさない
- 週1回、受け皿を整理して戻す(回復装置)
まとめ
AIで作業が増えすぎるのは、入口の分散、粒度の崩れ、確認待ちの埋没、同時進行の過多が重なるからです。受け皿を1つにし、成果物で区切り、確認待ちを別扱いにし、同時進行に上限を作る。増えても回る構造に変えると、速さが“完了”に直結するようになります。