運用が止まるとき、現場では「忙しいから」「人が足りないから」と感じます。
でも多くの場合、止まっている原因は特定のパターンに分かれます。
パターンが分かると、やるべきことは増えません。むしろ最小の手当てで回復できます。
このカテゴリでは、よくある詰まりを症状から切り分け、直し方の型をまとめます。
結論:詰まりは「原因の種類」を見分けると早く直る
運用の詰まりは、闇雲に頑張ると悪化しやすいです。
まずは「何が詰まっているか」を種類で見分けます。
| 症状 |
よくある原因 |
最初にやる手当て |
| 抜け漏れが増える |
受け皿が複数/入口が散っている |
入口を一つに固定する |
| 確認が遅い |
担当不在/確認の出口が曖昧 |
最終責任者と確認手順を置く |
| 通知が多すぎる |
重要度の混在/ルールがない |
通知の種類を分ける |
| 作業中が増える |
完了条件が曖昧/同時進行が多い |
完了条件と同時進行数を絞る |
| 探す時間が増える |
情報が散っている/置き場所がない |
決定・資料・履歴の置き場を決める |
ポイント
詰まりの対処は「追加する」より、混ざっているものを分ける方が効きます。
詰まりの原因①:入口が散る(受け皿不足)
詰まりの起点として最も多いのが、入口が散ることです。
チャット、口頭、メール、メモにタスクが散ると、抜け漏れ・二重対応が増えます。
よくあるサイン
- 「言った/聞いてない」が増える
- 同じ確認を何度もする
- 対応済みかどうかが分からない
手当てはシンプルです。入口を一つにし、まず「受け止める」場所を固定します。
詰まりの原因②:担当が曖昧(決められず止まる)
担当が曖昧な状態では、どれだけツールを整えても止まります。
特に、複数人が関わるほど「誰が決めるか」が重要になります。
最小ルール
- タスクには担当を必ず置く
- 迷ったら最終責任者が決める
- 確認が必要なら誰が何を確認するかを書く
担当が決まるだけで、停滞の多くは解消します。
詰まりの原因③:完了条件が曖昧(作業中が増える)
「作業中」が増えるプロジェクトは、出口(完了条件)が曖昧です。
完了条件がないと、終わりが見えず、確認もできず、止まります。
| 悪い例 |
良い例 |
| 資料を作る |
資料の初稿を作り、レビュー依頼を出したら完了 |
| 調べる |
選択肢3つを比較し、結論と理由を1枚にまとめたら完了 |
コツ
完了条件は長くなくていいです。誰が見ても「終わった」と判断できる形にします。
詰まりの原因④:通知疲れ(重要が埋もれる)
通知が増えると、重要が埋もれます。
埋もれた結果、見なくなり、運用が崩れます。
通知設計の考え方
- 緊急:今すぐ反応が必要(数は少ない)
- 重要:今日中に見るべき(まとめて確認)
- 情報:履歴として残れば良い(見なくても困らない)
通知をこの3種類に分けるだけで、疲れにくくなります。
詰まりの原因⑤:ルール過多(運用が重くなる)
運用を整えるほど、ルールを増やしたくなります。
ただ、ルールが増えると更新が面倒になり、結局使われなくなります。
最小ルールの目安
- 入口は一つ
- 担当・期限・完了条件は必須
- 週1回棚卸し
ポイント
追加ルールは「詰まりが出た場所」だけに入れます。最初から全体に広げない方が続きます。
このカテゴリの読み方(迷ったときの順番)
迷ったら、次の順で切り分けると復旧が早いです。
- まず入口:タスクが散っていないかを確認する
- 次に責任:担当と確認の出口があるかを見る
- 最後に負荷:通知とルールが重すぎないかを整える